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武富士 更生計画に暗雲5 ~事業再開突如見送り、武富士に何が起こっているのか~

経営再建、営業再開に混迷を深める武富士。
今朝の日経新聞に、このような記事が掲載されていました。


以下、日経電子版より
(引用太字部分)


事業再開突如見送り、武富士に何が起こっているのか


 経営に行き詰まり、12月から韓国のスポンサー企業の下で再始動するはずだった消費者金融の武富士。ところが直前の11月末になって、新規融資などの本格再開を延期すると突如発表し、社員の8割にあたる約1300人が退職した。いったい何が起こっているのか。

 11月28日。東京・西新宿の武富士本社内で、管財人団の説明を受けた社員に動揺が走った。

 「スポンサーのA&Pファイナンシャルの要望で事業再開を延期することになりました」

■延期表明は3日前
 A&Pファイナンシャルは韓国の消費者金融最大手。2010年9月に経営が破綻した武富士を11年4月に買収した。当初の計画では12月1日に会社分割の手法を使い、新会社が武富士の消費者金融事業を譲り受けて営業を始める予定だった。それが3日前に突如延期を表明――。武富士から新会社に転籍する予定だった社員からは「どういう理由なのか」「雇用はどうなるのか」といった不安の声が相次いだ。だが管財人団から詳しい回答はなされなかったという。

 ここで武富士の破綻劇を簡単に振り返る。06年に社会問題になった過剰融資の防止を狙った改正貸金業法が成立。同法を受け、顧客が消費者金融業者に対し、過去に払いすぎた利息(過払い金)の返還を求めるようになった。これまでに返還された過払い金は業界全体で1兆円超。かつて高金利による好収益で隆盛を誇った消費者金融は一転して経営が立ちゆかなくなった。

 業界最大手で融資期間が他社よりも長い武富士は、最終的に最大2兆円規模の返還金が必要になると試算。10年秋に会社更生法の適用を東京地裁に申請した。総額約1兆5000億円に膨らんだ負債は、戦後で5本の指に入る大規模倒産だった。

 そんな武富士に対し、当初は20社近い有力企業が買収に興味を示したとされる。セブン銀行、ゴールドマン・サックス、JPモルガン……。社員からは「セブン銀に決まれば、コンビニのATMでもお金を引き下ろせるようになるね」といった声も聞かれた。ところが多くの企業は経営内容を知るにつれ、早々に撤退。

 11年春の最終選定に残ったのは、A&P、米投資ファンド2社、日本勢では中堅ノンバンクのJトラストと東京スター銀行のわずか5社だった。

 管財人団は「事業を継続できるかを重要視する」との基準を公表。11年4月に日本での知名度がほとんどないA&Pとスポンサー契約を結んだ。関係者によると、入札額は280億円超に上るとみられる。

■40年にわたる顧客データ
 「武富士は40年にわたる顧客データベースを持っている。武富士ブランドで経営すれば、爆発的でなくとも十分に成長できる。日本で事業を成功させ、中国を含むアジアに進出したい」

 7月半ばに更生計画案が東京地裁に提出された後、報道陣の前に初めて姿を見せたA&Pの山本潤社長はこう意気込みを語った。武富士の有人店舗を一定数残しながら、インターネットを活用した営業など低コスト運営に力を入れるとのビジョンを提示。再建の可能性は十二分にあると強調した。

 愛知県で焼肉店やパチンコ店などを運営している40代後半の山本社長は、03年に経営破綻した国内中堅消費者金融業者、日立信販の韓国での経営権を04年に手に入れた。当時、韓国の貸し付け上限金利は日本の3倍の66%(07年まで)。日本の消費者金融が使った融資手法を韓国に持ち込み、テレビやインターネットでの広告宣伝も積極的に手がけた。

 韓国での10年9月期の貸付残高は前年同期比4割増の1200億円。市場シェアの約2割を握るという。日本と同様に、韓国でも30~40代の男性会社員を中心に少額の融資を手がけて業績を伸ばした。自己資本は約800億円。記者会見に自信満々の表情で臨んだ背景には、こんな数字の裏付けがあったようだ。

 だが7月に更生計画案が出されたころには、既に事業計画の推進に向けた歯車がかみ合わなくなっていた。

■支払ったのは手付金のみ  1つは資金だ。A&Pはまだスポンサー契約の手付金にあたる10億円しか払っていない。200億円以上の残金を払い込まないと、事業を再開できない状況だ。金融市場では6月末ごろから「武富士の買収に向けたA&Pの資金調達がなかなかうまくいっていないのでは」との声が漏れ始めていた。西日本の地方銀行などにも融資を要請したとされるが、空振りに終わったようだ。

 A&Pが資金調達でこだわったのは、日本で資金を工面することだったとされる。韓国は金融機関から資金調達する際の金利が日本よりも高い場合が多い。しかも円高・ウォン安が急速に進み、韓国から資金を持ち込むと為替面で大幅な負担増につながってしまう。

 債権の流動化、同業他社やファンドとの提携による資金調達も検討したようだが、実現しなかった。武富士はもともと特定の銀行と付き合いがない独立系業者。多くの金融機関が融資をためらうのも無理はない。それでも複数の関係者は「最後は頼みの綱の韓国からお金を持ってくれば済むんですよ」と口をそろえていた。

 だが、そのもくろみも崩れた。

 11月上旬に入り、韓国でA&Pの貸付違反の可能性が急浮上したからだ。韓国の貸し付け上限金利は11年夏に44%から39%に一段と下げられたが、A&Pは一部の顧客に引き下げ前の水準で貸しているとの指摘を金融当局から受けた。違反の罰則として取りざたされているのは、最長で半年間にわたる新規の貸付停止。行政処分が下るかどうかは不透明とされるが、韓国でも今後の資金繰りが苦しくなる可能性が出てきたわけだ。

 ある業界関係者は「行政処分が近く出されるかもしれないため、日本での事業開始について様子見しなくてはいけなくなった」と漏らす。メドが立たない武富士買収の資金繰りと行政処分。これらの要素が絡み、東京地裁と管財人団は11月末の最終週に会社分割の延期を決めた。「約束を守れなかったことによるデフォルトのようだ」との厳しい見方もある。

 歯車がかみ合わなくなった要因はもう1つある。営業だ。

■新規融資は1日数件のことも
 本格的な事業再開を前に、武富士は10月から一部の顧客に電話による新規貸し付けを試行している。社内で成績抜群の腕利きの営業マンをそろえたが、結果は1日数件に終わることも。最盛期には1兆円を超える融資を展開した武富士だが、新規貸し付けは現時点で総額1000万円も獲得できていないもようだ。

 ある社員は「1年も貸していないと、やはり顧客の反応が悪いんですよね」と吐露する。「武富士ブランド」を見込んでスポンサーになったA&Pだが、営業戦略の練り直しを迫られている。

そこに社員の8割にあたる約1300人の退職という衝撃が襲った。A&Pは店舗網を予定よりも大幅に減らすとみられるが、背景には転籍のあてにしていた社員数を半分しか確保できていないという事情もあるようだ。残った社員からも「我々も転職活動をした方がいいかもしれない」との声がちらほらと聞こえ始めた。

■過払い金返還への不安も
 新生・武富士はどうなるのか――。A&Pが年内にお金を用意できないと、次のスポンサーを探す必要が出てくるという。武富士は過払い金の返還を求めた90万人の顧客に要求額の3.3%を返すことを約束したが、これはA&Pから入ると見込んだ280億円の資金を前提にしている。仮にスポンサーが変わるとしても、200億円規模の資金が入らないと、約束した水準の支払いは極めて難しい。90万人の顧客に膨大な数の書面を再び送り、変更の了解を取りつける必要が出てくるが、手続きには数カ月かかるとみられ、当初は12月半ばを予定していた顧客への返金も大幅に遅れる恐れがある。ただでさえ多額の債権カットを強いられる顧客の不満が一段と高まりかねない状況だ。

 レオタードを着た女性ダンサーがテレビコマーシャルに登場し、お茶の間でも広く知られるようになった武富士。そんな隆盛を誇った時代は過ぎ去り、関係者の脳裏には、再建が行き詰まる悪夢のシナリオもちらつき始め、そうなれば同業他社への波及も避けられそうにない。三菱UFJフィナンシャル・グループ系のアコム、三井住友銀行系のプロミス、経営再建中のアイフルなどに対し、顧客からの過払い金の返還請求が再び勢いづく公算が大きい。

 縮小の一途をたどる消費者金融市場は2兆円台半ばまで激減した。借金を繰り返す多重債務者を生まないことを目的とした改正貸金業法が完全施行された後は、無駄な借り入れを控える顧客が急増している。教育費や医療費など借り手に必要な「つなぎ資金」を提供してきたと主張する消費者金融業界全体の方向性も依然定まらない。

 11月末で退職した武富士元社員はつぶやく。「再建を果たせても、残る役割はなんでしょうか」

2011/12/12 7:01 日本経済新聞 電子版



引用おわり


今までの経過を考えると、当然の感想といいましょうか、
社員さんも不安になりますよね。

夏に資金不足が囁かれ、未だに資金を用意できていないA&Pファイナンシャル
(参照日記【スポンサーが資金調達で苦戦?「清算」の可能性高まる】)
営業姿勢に問題があり韓国当局からも問題を指摘されていると知らされていたものの
一貫してスポンサー擁護をつづけた小畑英一弁護士。
(参照日記【管財人小畑英一氏への上申書】)
今になって、ようやく高まっている管財人の問題ですが
当初から選任方法に疑義があったわけで、今更騒ぐというのは何なのか…


更生計画の白紙撤回はともかくとして
スポンサーを変更して再建を図るという流れだけは、やめていただきたい。


参照URL
【日本経済新聞 電子版】
http://www.nikkei.com/biz/focus/article/g=96958A9C93819694E2EAE2E2978DE2EAE3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E3?n_cid=DSTPCS001




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私も新たなスポンサーに依る再建計画案を模索する方向性は望まない一人です。

即ちA&Pが期日まで資金調達が出来ないなら新たな破産管財人を選任し願わくば債権者の意向に拘わらず速やかに清算処理に移行するべきではないか。

仮に資金調達が実現されたとして既存の大手消費者金融業者がこぞって銀行子会社として【貸金業法】では無く【銀行法】で営業戦略を画策してます。これは与謝野元金融大臣(後藤田・森まさこ議員のサポートは特に顕著で有ったが)の「いわゆる消費者金融部門は銀行で賄うべきで有る…」との指針に同調する金融庁の後押し(締め付けとも言える)により
スムーズに実現した訳ですが…

それにA&Pが頼みとする「営業40年に渡る顧客情報リスト」等はまさに絵に書いた餅で利用価値は存在せず「武井イズムの呪縛」から解放された一部の有能な従業員さえも失った中でどんな未来予想が成立するのか?

武富士ブランドを継承して登記上は同じかもしれないが企業風土と携わる人間が替われば【別会社】で有る!

しかし別会社としてダークなイメージを払拭する意思が有るなら管財人もA&Pも明らかな戦略ミスであり消費者の厳しい目が「新武富士」には向かないのではないか?

思いに任せたったこれだけ書いても不安要素満載のA&Pだが果たして総体的結末は如何なる事になるのだろうか?

気休めな展望論にしかならないのが個人的にもどかしいです

Re: タイトルなし

> スピルスさん
今晩は、個人株主Gです。

新スポンサーとの交渉のニュースが発表されてしまいましたね。
前回の入札に参加していた米TPGが交渉相手ということですが
話がまとまるかは微妙なところのようです。

私は今月頭からTPGが武富士について調べていることを知ることができたので
twitterやブログで管財人にメッセージを送っていたつもりですが
気付いてなどいないでしょうw

まぁ、それは良いのですが
今になってスポンサーを変更するというのなら
あれだけ指摘されてもA&P社を起用しつづけた責任は取っていただきたい。
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個人株主G

Author:個人株主G
武富士株主。株主軽視の会社更生法申請により3000万円近い損失を被り人生が大きく変わってしまった男、個人株主G。

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